これまで、
「生活環境によって整理収納は人それぞれに違うのではないか?」
「手始めに不要なものを整理する」
というお話を、
また、前回は
「キッチンには衛生や賞味期限を考えるものがある」というお話をさせていただきました。
ここまで、引き出しを1箇所を整理・収納してみてそこから徐々に広げていければ、とお話しさせていただきました。
ですが、私自身も片付けをやってみて、引き出し1個とキッチン全体を整理するのでは規模が違うし、同じ説明では言葉足らずだと感じました。
そこで、
今回は衛生面や賞味期限を加味しながら使いやすいキッチンにするための工夫を共有させていただきたいと思っています。
雑貨好きゆえに今もたくさんのモノに囲まれて生きているにっちょらです。
苦手な片付けを克服するためいろんな収納グッズを買ったり、収納方法のhow to 本を何冊も読んだりしたものの、いまいちピンとこなくて整理収納アドバイザーの資格(準一級)を取得した時に勉強して得た経験を稚拙ながら共有させていただきます。
今困っていることが何か、を認識する
→ 問題点を見つける
→ どうなりたいか、をイメージする
今困っていることが何か、を認識する
まず最初にすること。それは「整理」です。
それは引き出し1個もキッチン丸ごともおんなじです。
キッチン丸ごと?と思うとえ〜・・・と思われると思いますが、一気にしなくても大丈夫。
引き出し1個ずつ、棚1箇所ずつ、少しずつやっていきましょう。
一気に片付けてしまいたいのはやまやまですが、整理・収納とは一生の付き合いになります。
1箇所ずつじっくり取り組んでいくうちに今困っていることが何か、が見えてきます。
整理する方法のおさらいです。
① まずは片付けたい箇所の中身を全部出します。
② 出したものを必要か不要かに分けます。
なぜ必要なのか、本質を考える
人数分以上のナイフやフォークが必要だ、と感じたのであればなぜ人数分以上必要なのかを考えていきます。
例えば食事をしていく来客がほぼ毎日来るお家であれば来客分のナイフやフォークを準備する必要があります。
このように、一般的なセオリーに惑わされずにご自身でじっくり考えて要・不要を考えることがとっても大切なことになってきます。
問題点を見つける
1箇所ずつじっくり整理した結果、必要なものだけが残ったキッチンになっています。
ここで何の問題もなく満足のいくキッチンであればこれからはこの状態を維持していくだけでokです。
必要なものだけが残っているはずなのに使い勝手が悪いなぁ、と思うのであれば何が問題なのかを見つけていきます。
食品や調理器具、保存容器などがごちゃごちゃで取り出しにくい
∟ 食品はコンロの近く(高温)やシンク下(多湿)を避ける
∟ 調理器具はコンロの近くにまとめる
∟ 保存容器は同じサイズのものを、取手付きのカゴなどにまとめる
シンク下に食品や食器が収納。窓際に調味料をまとめて置いている
∟ 食品や食器は棚の上にしまうか、可能であれば専用のラックを用意してまとめる
∟ 調味料は直射日光や高温を嫌うものが多いのでシンク下など冷暗所にしまう。使い勝手を優先する場合は小分けにしたものを浮かせるラックなどにまとめて。
フライパンが出しにくい!
∟ 引き出しの中に収納できる場所があればラックを使って立てて収納する
∟ 厨房のようにレンジフードに吊るして収納する
どうなりたいか、をイメージする
理想のキッチンは何か、をイメージします。
何も置かれていないスッキリしたキッチンが理想なのか、
使うものが手に届くところに使いやすく置かれた機能的なキッチンが理想なのか、
その両方を程よくミックスさせるのか
実践しながら理想形に近づけていってくださいね。
整理収納は完成したら終わりではありません。ずっと続くのです。
ライフスタイルが変われば理想形が変わることもあるでしょう。
気楽に取り組む気持ちで進めてみてくださいね。